四十路迷走日記

四十代主婦・パート書店員の毎日

比較的ディープなオタクだった

と、思います。

 

若いうちからオタクではあったのですが、いわゆる書き手を経験したのは30代に突入した頃。沼に落ちたジャンルの同人誌を仕事の合間に作り、1人で大阪のイベントに参加しました。

 

当時、私が活動していたジャンルは「18禁BLゲーム」。最初っからエロが約束されているジャンルです。国民的漫画ジャンルにもハマっていたのですが、Twitterの相互さんでBLゲームのことをよく呟いている方がいて、興味を持ったのがきっかけです。

 

エロが見たいなら、最初から18禁ジャンルにハマればいいのでは……?という好奇心から、手を出してみたものの、これがめちゃくちゃ刺激が強かった。テレビで聞いたことある声の人が、あられもないセリフを吐くものだから、とんでもない劇物です。

 

でも、これがなかなか奥深い世界だったんです。仕事が終わって帰宅し、真夜中を過ぎた頃からパソコンをひっそり起動して、物語に没入するのが私の日課でした。

 

BLゲームは選択肢で結末が変わるシナリオが多いのですが、バッドエンドだから悪いというものでもないんですよね。むしろバッドエンドでしか得られない高揚感のようなものがあった気がします。

 

私がハマったのはどうあってもゲーム内で幸せになれないカプだったため、夜中に泣きすぎて頭が痛くなり、翌日も仕事をしながらふと推しカプの妄想をしてしまう日々。

 

これはもう自分で2人を幸せな未来に導くしかないのでは?

 

こうしてペンタブを購入し、慣れない漫画を描き始めたのです。投稿した漫画はそれなりに同じ趣味の方に読んでもらえ、嬉しい反応もありました。こうなると

 

自分が読みたい本、自分で作ればいいのでは?

 

となり、自分の思いを(薄いながらも)本という形にすることができました。活動ジャンルがマイナーじゃなかったら、ここまでできなかったと思います。まさに自給自足。

 

今後はなにか、沼にハマるような出会いがあったとしても、こういう濃い時間はなかなか取れないだろうな~。